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扇情的で魅惑的なカリスマ性を 求めてやまない唯一無二の存在を いつの時代も貪欲に学びリサーチする 神からアイドルから大統領から 起業家からマスコットから 芸術家から皆が意識して カリスマ性「そのもの」になろうと足掻く 心身共に帳尻合わせすべく カリスマとされる雛型に合わせ 鉛筆削りみたいにゴリゴリ削りに削り 気づけば1割に満たない自分の姿に驚愕する 誰だコレはと現実と理想の乖離に 自分が何者なのかさえ 分からないままに更なるカリスマ性を 追い求めて彷徨い苦悩する ありのままの姿ではないから 極度の疑心暗鬼に陥って 自分も他人も信じられなくなり かつて見ていた理想すらも見失って 自ら生み出したコールタールのような悪意に 息の根まで止められてしまう それでも人はカリスマ性を求める 自身の存在なんていらないと 「カリスマ」そのものになるのだと そうして「シンボル」になった マリリンモンローやヒトラー スターリンや各国の王、天皇… その誰一人として 幸せな生涯に思えないというのは 不勉強なせいなのだろうか 幸不幸すらも求めていない 「カリスマ性を追い求める過程に至る」 ことこそが既に魂を破壊された後だから なのだろうか 自身の魂や存在丸ごとを焼き尽くし 「カリスマそのもの」となる事で 圧倒的多数に承認され 自らの破壊された魂の存在証明を 再構築していこうとしているように見える これは自らを認めず魂を破壊した 今生への復讐のようで 業というものの深さを感じる 木曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしてます 投稿日時
窓から差し込む光に当たりながら うとうと目を閉じる ガタガタ揺れるバスの中は温かい 年末年始の慌ただしさに 疲弊して投げ出したくなるが 区役所、税務署を避けては通れない 登録、更新、手続き、申請… 書類、書類、書類 控えや見本が散らばって 嘆息しながら同じ内容を書き連ねる 書類不備だの添付不足だの 本当に国は デジタル化に進んでいるのだろうか 待ち並ぶ行列に辟易しながら眺め 半日を費やす 実に面白くない 木曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしてます 投稿日時
若い頃じゃないと 無鉄砲な情熱は抱けないし 老いたそれは衝動でしかない それなのに生涯燃やし続けられるだけの 情熱の火を誰しもが追い求めるのは 次世代を生み出すそうとする 生命の本能に過ぎないのだろうか 愛という原始的なものに 人は365日振り回されるのか それはあまりにも哀しい 人の多くは時代の王の名を覚えても 技術改革を担った天才の名は 忘れてゆく 革新的な文明の簡便さを 作り出した人は常にアップデートされて 「現状」の人…ジョブズやベゾス等が 一時記憶に残るものの 80年、100年前の技術開発者の名を 記憶している人は少ない 当たり前のようにある 電線を生み出した日本人初の名前を 知る人が少ないように (ペリーが黒船で来る5年前から 佐久間象山がオランダから知識を得て 手探りで日本初の電線を生み出している) 注:)佐久間象山とは兵学、思想学も 長けていた才人である 坂本龍馬が師と仰ぐほどの 天才であるのにあまり知られていない つまり熱情を生涯に渡って 燃やし尽くす人は少なく 大半はなぜ熱情を持ち得たかの理由も忘れ 多くは自ら選んだつがいや物に飽きて 持て余し、新しい刺激を探して 死ぬまで徘徊するという事なのか 人間は動物と変わらないが これこそが人間であると言わしめる 高度な文明を築いてなお 木曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしてます 投稿日時
エントロピー増大則が嫌い 第二熱力学が憎い 宇宙が有限なのが許せない ディープフェイクだの デジタルタトゥなんて 電力供給出来ないと維持できない欠陥品だ 銅像や建築物だって 劣化して荒廃して崩れて「跡」ばかり ちっぽけで下らない 遺伝子よりも深く 地球が崩壊した後も 永遠にあり続ける夢が見たい 「絶対はない」 「永遠はない」 三島由紀夫の滅びの美学や 失われるからこそ一瞬を大事にみたいな もっともらしい言説を破壊して欲しい それこそが有史以来の夢だろう 火曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしてます ? 投稿日時
アダムとイブは本当に「恥ずかしくて」 身体を隠したのだろうか 楽園を追い出された先も冬だ 守るべき甲殻も羽毛もなく 限りなく少ない体毛のみで 数々の動植物に触れて 育成と誓約を神から賜り 脆弱な肉体のまま たとえ知恵の実を食べなくても 蛇の誘いが無くても いずれにせよ外套を羽織ったのでは ないだろうか 外套すら罪なら もはやその罪は必然であり 「罰を与えるべく作り上げられた」 存在なのではないだろうか 火曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしてます 投稿日時
ゲラートやハチ公やチロリやブン公 タマ公、フィードやラサップやサーブ フィドやキャピタン、カネロ… 忠犬は哀しい まっすぐに深く愛することを教えてくれる 同様にまっすぐ愛してはいけないと 学ばせてくれる 月曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしてます 投稿日時
こよなく好き たまらなく好き いっぱい好き 好きで好きで好きで好きで待てない 早く会えるといい 月曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしてます 投稿日時
無知は罪だ 理不尽に命を摘み取られ続けて 奴隷としての鎖を引きずり 「これが人生だ」 と枯れた井戸底の闇を瞳に宿す 神も仏も人も 罪をとがめるばかりで 生きている事を責め立てる 逃げ出すも罪 投げ出すも罪 繋がれた首輪には血が滲む 肩を叩いて耳朶に優しく囁く声は 慈愛に満ちている 初めて寄り添ってくれる労りの声 「お前もこっちへおいで」 更なる地獄への誘いが 暗闇を照らすぼんぼりのように光る 鎖は重く冷たく 疲弊した傷だらけの身体にのしかかる それでも命を守るために 戦わなければならない 魂を灯す知識という薪をくべろ 決してその明かりを絶やしてはいけない 明かりが強いほど暗闇は遠くなる 行くも地獄 退くも地獄なら 光を灯せ 月曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしてます 投稿日時
ドフトエフスキーといえば 罪と罰だろうか 夏目漱石の未完「明暗」は 和製ドフトエフスキーのような話になる 予定だったのかと思う事がある プロット的に罪と罰みたいな 奇しくもロシア文学が流行し、 夏目漱石の明暗に登場する人物は ドフトエフスキーを狂信的に好んでいる 罪と罰のあらすじはこうだ 主人公は自分を天才と称しながら 貧困を理由に退学を余儀なくされ 高利貸しの金持ち老婆を殺してしまった 悪辣悪徳な金持ちの富を奪い 世の中に善行を施す事こそ正義と考え 殺人になんら罪の呵責は無かった だが居合わせただけの気の毒な 高利貸しの姉妹まで 勢いで手にかけてしまった 己の矛盾に煩悶し苦しみを抱く主人公 やがて飢えにまみれた家族のため 自分自身を売って糊口を凌ぐ女性と出会い その徹底した自己犠牲に触れて 罪の呵責に耐えきれず告解をしてしまう 再三再四と主人公を追い詰める 判事とのやりとり、 主人公の妹の成金婚約者と その妹に横恋慕する男 主人公の殺人という罪をネタに揺すり 主人公の罪を知ってしまう妹 二重、三重に罪は悩みを生み さながらクインテットの旋律さながらに 関わる人々のままならない哀しみ 自死、喪失、苦難が折り重なる 貧困から始まった不幸の連鎖は 不条理な金融資産の仕組みに 一矢報いるはずだった主人公に 改めて問い続ける 「悪徳と対比する善行」 「人間性とは何か」「魂の救済」 「自分はどう生きたい、ありたいか」 悲哀の協奏曲の終わりに 見出した一筋の光は 解放はあったのだろうか 夏目漱石「明暗」は作者の死によって 未完に終わったが 津田由雄は清子と再会した後 どう思うのか… 清子が微笑んだ先の未筆を つくづく惜しまれる 金曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしてます ? 投稿日時
最近、組紐を編む事に夢中になっている 先日も待ち時間に四紐編みを楽しんだ その時 編みかけの組紐をほどきながら ふと人生もまた 編み直し出来るのかしらと思い 自然と声を漏らして笑ってしまった 時間は遡れない 鏡を見れば単純明快に分かる 人生の場合は、やり直すのではなく 再挑戦するという事だ 諦めたらそこで終わりだが 見た目も体力も 最初に挑戦した時とは違う 何につまづいたか 様々な経験と失敗した時の環境 それらの体験を元に備えたり 足りない所を補ったりして リトライしてゆく 赤ちゃんが立ち上がり 歩けるようになるまで何度も 手足をバタつかせて 震えながら筋肉や体力を 作り上げる姿こそが人生観だ 何度もリトライして 知識や経験を会得して進むスタイルを 人は生涯に渡り続けてゆく そこにコツや機微はあるだろうが 近道なんてない 全ては自らの習得にかかっている 木曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしてます ? トップ