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アラビアンナイト 川崎 / ソープ

8:30~翌0:00

当日予約8:00~

神奈川県川崎市川崎区堀之内町13-8

JR川崎駅/京急川崎駅 ※送迎車ご用意致しております。

入浴料 11022,000円~

利用可能カード:VISA、MASTER

044-233-4152

※お電話の際に「ビンビンで見た」とお伝えください

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アカリ

アカリ(21)

アカリ(21)

T164 B88(E) W56 H87

本日出勤 11:00〜19:30

仕事が終われば【者】

?

(お題:飛行機と出張、信頼

私の愚行、口から出まかせ

リストラされた中年、遠距離恋愛)

?

翌日。

俺は成田からバンコク行きの

飛行機に乗った。

顔に新聞紙を載せて寝ている

小太りの中年紳士。

赤子に哺乳瓶をしゃぶらせる若い母親。

おそらくその夫であろう

隣で文庫本を捲っている青年。

杖をついてよろけながら

荷物を取ろうとしている老人。

それを甲斐甲斐しく手伝うCA。

地上から四万フィート離れた上空に

老若男女の生が横溢している。

そのことを呪う亡者がいた。俺である。

「こんな鉄塊がこんな高いところを

飛ぶ道理がおかしい。

落ちるべきだ。落ちないかな。落ちてくれ」

死神はどのくらいの

気圧に耐えられるのだろう。

今のところ飛行機の窓から

死神を見たなんて話は聞いたことがないが。

もし死神が気流に乗って

浮いてるのだとしたら

この高さだと時速二百キロくらいで

吹っ飛ばされちゃうよね。

フワフワ浮いてるどころじゃないっての。

あと、気温もさ。

あんな寒そうなボロ布一枚で

-50℃前後を耐えられるのかって話。

地獄だな。

まあ地獄から出張して来てるんだろうけど。

じゃあ平気なのかな。

だったら早く迎えに来てくれよ。

?

その願いが通じたのか

機内に突然、死神が現れた。

「騒ぐな」通路の中央に立った男が

拳銃を掲げた。

続いて客席から二人、男が立ち上がった。

更に通路奥からCAが…

喉元に銃口を押し付けられながら

 ーら歩かされてきた。

通路中央、パーカー。

客席左、スカジャン。客席右、ライダース。

CAの背後、ネルシャツ。計4人。た

それぞれがラフな

しかし色は黒で統一された格好をしていた。

見た感じ、どうやら全員日本人だ。

各々が一丁づつ拳銃を携帯している。

「この飛行機はハイジャックされた」

パーカーは声を荒げるでもなく

妙に落ち着いた調子で宣言した。

逆にそれが得体の知れない恐怖を生んで

搭乗者たちを縛り付けた。

口角の位置を高く固定して

貼り付けたような笑顔を振り撒いていた

CAたちの表情が凍りついている。

殊に、銃口を突きつけられているCAなどは

口をパクパクさせながら

引きつけを起こしたように震えている。

「俺たちはこの航空会社の不正を

世界に知らせる。

悪いがその広報に立ち会ってもらう」

乗客の誰かが小さく泣いた。

スカジャンが、その嗚咽の音に反応して

素早く銃口を向けた。

一瞬にして機内に緊張が走る。

耐えきれなくなった

人質のCAが膝から崩れ落ちた。

腰が抜けたのだろうか。

「おい、立て。立てないなら他のヤツを…」

「待ってくれ」

気が付くと俺は立ち上がって

声を上げていた。

「その人を放せ。俺が人質になる」

「動くな。それ以上、動くと撃つ」

俺はその言葉を意に介さず

ネルシャツの元へ

ゆっくりと歩を進めていった。

「チッ…クソ野郎が。

日本語わかんねえの…て、あれ?お前…」

パーカーは発砲しなかった。

それどころか

訝し気にこちらへ近づいてくる。

「お前、トニー!トニーじゃないか!

生きてたのか?」

他の連中も中央通路付近に集まってきた。

「ほんとにトニーじゃないか!

嘘だろ、奇跡だ」

意味が分からない。

分からないが

とりあえずトニーというのは

こいつらの仲間らしい。

ここで、これを利用して

こいつらに取り入ることができれば

御の字だ。

俺は言った。「あいるびーばっく」

?

トニーという日系フィリピン人がいた。

空港会社の契約社員で

やはりこいつらの同僚だったらしい。

そんで俺に瓜二つだという。

そういえば俺の親父は

すしフィリピンパブが好きだった。

母親と出会う前から嵌っていた。

そしてやたら

バタくさい顔をした俺が生まれた。

これはつまり…。やめよう。

家系図にも載っていない

暗部に深入りするのは

エプシュタイン島の闇を覗くのと

同じくらい危険だ。

置いといて、トニーは真面目な男だった。

会社の言うことなら何でも聞いた。

そして死ぬほど働いた。

ある日、空港からの帰り道。

トニーが事故を起こした。

車で中央分離帯に突っ込んだのだ。

会社はこれを「私生活の事故」として処理。

だが同僚たちは知っていた。

その日のトニーが

36時間勤務だったことを。

「俺は死んだって聞いてたからよ。

このヤタケタだって、お前の弔い合戦

みたいなところが半分あったんだぜ」

「そうだよ。なんで生きてんだよ。

いや良かったけどさ。連絡ぐらいくれよ」

「もう手遅れじゃん、これ」

「いえす。あいあむじあんだーていか」

「なんだそれ。不死身ってことか?」

「そうそう」

もはやこうなったら

トニーになり切るしかない。

トニーは日本語も英語も不自由で

だが連中にはなぜか

トニーの言うことが通じた。

ならばこれは俺の得意分野だ。

自慢じゃないが俺も英語は全くできない。

そして俺は適当に喋るのが得意だ。

いやそもそも、こんな死んだような人生を

抜け殻として生きるより

トニーとか言うヤツの魂を

この身にぶち込んで

もうこの先、トニーとして生きる方が

まだ生き甲斐があるんじゃないか?

どうせ俺は五年前に死ぬべきだったんだ。

今更トニーでもスタークでも

何でもいいじゃないか。

でも待て。

そうすると俺は仕事ができない。

どころか犯罪者になってしまう。

そうだ

こんなことをしている場合じゃない。

俺は仕事をしなければならない。

?

?アカリ?

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