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アラビアンナイト 川崎 / ソープ

8:30~翌0:00

当日予約8:00~

神奈川県川崎市川崎区堀之内町13-8

JR川崎駅/京急川崎駅 ※送迎車ご用意致しております。

入浴料 11022,000円~

利用可能カード:VISA、MASTER

044-233-4152

※お電話の際に「ビンビンで見た」とお伝えください

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アカリ

アカリ(21)

アカリ(21)

T164 B88(E) W56 H87

浅草黙示録【中】


一通りグーグルマップに裏切られ

彷徨いに彷徨いつつも

私たちはなんとか

いかにも歴史のありそうな

飲み屋が肩を寄せ合って並んでいる

目的の場所に辿り着いた。

思いのほか店が乱立しているせいで

どこに入るのが正解なのか

わからなくなってきたが

コンビニの飲み物は潔く前からとる派だ。

と自慢にもならないことを

誇らしげに宣うクロ子に倣い

とりあえず賑わっている

目の前の一軒に入ることにした。

乾杯ビール。さよなら休日。

その泡の苦いこと苦いこと。

揚げたてのタランチュラを

?みちぎったような味だ。

麦の代わりにヒロポンでも

入ってるんじゃないかしら。

毒が回って周りのお客の笑い声が

蟹の断末魔に聞こえる。

頭の中まで泡だらけになりそうだ。

こんなものを飲み干した日には

脳みそが蟹味噌になってしまう。

出ようか。

言うや否やクロ子は立ち上がった。

こういう時の彼女の

衒いの無さはありがたい。

なんだかんだ私たちは

優柔不断と無鉄砲で

良い組み合わせなのかもしれない。

私は蟹味噌でそう思った。

「いや、凄いね。

あれで客商売が成り立つなんて。

人類はまだまだ多様性に満ち溢れているよ」

「多様性ってもう死語らしいよ」

「ええ?勝手に流行らせといて

代替品も置いてかずにトンズラですか?」

「ダイバーシティの時代ですから」

「小賢しい!」

横文字アレルギーなクロ子は

苛立ちを募らせた勢いで次の店に入った。

これだからリモート・アイランドの

バーバリアン・カルチャーは

スケールしない。

プリミティブなピープルには

リムジン・リベラルな

アジェンダが通じないのだ。

アーバン・エリートは

チェンジング・タイムズを

スマートにサヴァイヴし

サステナブルでインクルーシヴな

ソサエティをデザインして

いかねばならないというのに。

そしてマイ・ブレインはすっかり

ボイルド・クラブ・エッセンスと化し

コンセプトやナラティブは

フロートしてはエフェメラルな

バブルのように

ヴァニッシュしていったのだ。

…あのビールには本当に

ヒロポンが入っていたのかもしれない。

間口の狭い、まるで洗濯機置き場のような

小さなバーだった。

カウンターが数席と

ソファで囲んだボックス席がいくつか。

暗がりにピンクのネオンサインが

湿ったように滲んでいる。

ケバケバしい光を背に

ひとりが数人の客に囲まれ

陽気な笑いを振り撒いて談笑している。

多分あれがママである。

ママは黒地に赤茶けた

鶴が無数に飛び立つ刺?が施された

派手で大きな法被を羽織り

黒のショートボブに

深い紫のニット帽を浅く被っている。

やたらに騒々しいメイクと

その口調・身振り手振りからして

どうやら彼…彼女は「おかま」らしい。

「ちょっと面白そうじゃない?」

クロ子はそう囁くと

吸い込まれるようにその輪の中へ加わった。

勢い私もそれに続いて並ぶ。

「あら、あんたたち、初めましてね。観光?」

「いや、そんな大したもんじゃないです。

飲み屋を回ってるんですよ」

私たちはとりあえず

適当にカクテルを注文した。

すると「ちょっと私も」と言って

ママも同じものを

自分のグラスに注ぎ込む。

乾杯カクテル。さよなら性別。

「そんでそれが

カブトムシを煮込んだ味がして。

もうゲロゲロでしたよ」

「あんたダメよ

この辺の安酒は混ぜ物だらけなんだから」

「一体、何が混ざってるって言うんです?」

「そんなこと言えないわよ。

界隈から追放されちゃうわ」

「え~?ママはもう生物学上からも

追放されてるんだから怖いものなしじゃん」

「あら、言うじゃないあんた。

もう私飲んじゃうわよ、乾杯」

クロ子とママは意外にも会話が弾み

ママはノリノリで自分の杯を

空にしては満たし、満たしては空けていく。

その喉仏を上下させながらの

豪快な飲みっぷりは

まるで食堂が太い血管に

変わったかのように脈打ち

ゴクリゴクリというより

ドックンドックンといった感じの

オノマトペが聞こえてきそう。

顔は暗い照明にぼんやりとしていて

赤いのやら青いのやら区別がつかないが

どうやらママはザルのようだ。

私は瘤取り爺さんの宴会鬼を

ママのうるさい化粧顔に重ねてみた。

かなりお似合いな気がした。

「やっぱりヒロポンとか

入ってたんですかね?」

「まあ、あんた大人しそうな顔して

突拍子もないこと言うわね。

もう飲むしかないじゃない。乾杯」

「だってあの後

ちょっと言語中枢に

異常をきたしたような気がしたんですよ」

「あんた、そりゃマジックマッシュルームよ。

キノコに乾杯ね。乾杯」

なんだかんだで

私もそこそこ楽しくなってきた。

ママはことあるごとに乾杯を繰り返し

調子よく笑い

勝手に身の上話を繰り広げては

涙目になったりと忙しかった。

「あの人はねぇ、良い男だったのよ。

アタシはそれからプリテンダー歌うたびに

涙が止まらなくてねぇ。

もう飲むしかないわよ。乾杯」

クロ子は案外こういうのが楽しいらしく

肩を揺らしてケタケタと笑っている。

かくいう私も、誰かと他愛もないことで

談笑するという行為は好物なものだから

この空間が割に心地よく感じられた。

?アカリ?

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