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雨に濡れて、パンプスやブーツだと
歩くたびにぐじゅっぐじゅっと音を立てる
かといって平たい長靴は嫌だ
色気と無縁な気がしている
雨足の強まる中で
ちょうど踵もすり減ってきた所だと
目についたオレンジ色の明るい
人1人通れるくらいの靴屋の店内に
傘を畳んで入った
両側の棚には何段も照明が照らして
厚底のゴツいサンダルや
厚底のスニーカーが棚に並んでいる
サンダルのゴツさは
ガンダムの装甲みたいだ
宇宙まで飛べそうだが
材質が安価すぎた
(びしょびしょに濡れてもイケるが、
大気圏でチリになりそう)
雨の降る日に歩ければ充分なので
無難なヒールの高すぎない
サンダルを探した
ビーサンに似たサンダルや
古代ローマを彷彿するグラディエーター、
一昔前のつっかけモドキ…
なかなか目当てのサンダルは
見つからない
綺麗な革靴に惹かれるものの
雨の日は御法度だ
ああ、これは…
もはや流行りに置いていかれて
自分の好みは廃れてしまったのだと
感慨深い面持ちでいた
ふと鏡に映る自分を見ると、
感慨深い面持ちを反映した
仏顔の自分がいた
やれやれ
初期の村上春樹ならそう言うだろうかと
思いつつ諦めて靴屋を後にした
ネットで探してみても、
無いかもしれないなと思いながら…
木曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
投稿日時
美しく装飾された文字に見惚れる
看板やポスター、地面に書かれた標識から
電車の案内まで
普段何気なく目にする企業ロゴや
名刺までもセンスが光る
カリグラフィーに限らず
言語を見るたびに日本は面白くて
味わい深いと思う
回文や逆さまから書いたり
(まるでグリモワールみたいだ)
独特の世界観や情緒が実に秀逸で
唯一無二にすら感じる
平仮名やカタカナ、
漢字と同じ事を書いても
そこに表現の差が出る
柔らかなものから硬質、無機質、有機質
乾いたものから湿り気、
朧げな蜃気楼みたいなものから
おどろおどろしい、
お化け屋敷の様な物まで
ただの文字なのに感覚、空気までを
深く伝えてくる
ウィリアム・モリスが言っていた
「人生を飾り立てる」に似た意味が
カリグラフィーにあるような気さえする
明朝体からゴシック体、
ポップなものから高級感あるものまで
ただの文字だが
無意識のうちに伝わる情報量は
恐ろしいほど多いのだ
木曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
投稿日時
探検家や宗門の繋がり、
あるいは国家間の付き合いも何もない
当時鎖国していたチベットへ
明治時代にたった1人、
西遊記のおとぎばなしみたいに
経典を求めて旅した人がいる
日本のお坊さん
河口慧海だ
用意周到に10代から漢語、英語、梵語、
古いインドのパーリ語等を独学して
単身、世界のヒマラヤ山脈を超え
チベットに入ったのだ
明治37年に「チベット旅行記」を
出版すると大きな評判となった
「チベット旅行記」は英訳されて
インドでも出版されたが
その正確さや観察眼には海外からも
高い評価を得た
河口慧海は亡くなるその時も
「チベット語辞典」の
編纂半ばというから凄まじい
半世紀以上を過ぎ、河口慧海が
この世を去って後に
川喜田次郎をリーダーとした探検隊は
河口慧海の道なりをなぞるように旅した
その真実性と河口慧海を
覚えている人達との出会い、
河口慧海に英語を習った人や
旅を記した「チベット旅行記」が
いかに正確だったかに舌を巻いたという
河口慧海がチベットから持ち帰った
装身具や仏具、衣装から経文、仏像
あらゆるものが
今も上野の国立博物館や東北大学にある
まさにチベット学会第一人者であり
真の求道者だろう
グローバル化が進み
手元で全てが知れて「探究」の意味が
薄らいだ今こそ、
改めて読み直したい一冊だ
火曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
投稿日時
キンザイを時間の合間、合間にのぞいて
「ふぅん…」なんて意図せずに呟く
ひと段落ついたら、
今まで気になっていた学習をやろう
そんな風に気分を高揚させて眺めている
煤で汚れた白綿みたいな雲から
ぱたぱたと雨粒が落ちてきて
窓や屋根が音を立て始めた
ぱたぱたぱたぱた
歩道が水玉模様を描いて
アスファルトの濡れた匂いが
辺り一面に立ち込める
眺めていたスマホも雨粒を弾きながら
濡れてゆく
髪も、肌も、服も、カバンも
みんな濡れてゆく
火曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
投稿日時
MacBookかsurfaceか…
んんんんんんんん
surfaceは画面割そうだし
スペックがなぁ…
タッチパネルは楽だけれども。。
(なんて言いながらフルスペ使いこなせない)
んんんんんんんん…
ただMacBookのキーボードの配列
微妙に違うんだよなぁ
Windows PCの[Alt]や[Ctrl]が
Macは[option]とか[control]だし…
キーボード上の位置も違うし。。。
最近のMacだと[tab]や[shift]
[return]、[delete]に記号だけだし…
パッと見分からなくなっちゃうんだよなぁ
でも動画編集やりたいし。。。
Illustratorもしたいしぃぃぃ…
…悩むなぁ…
火曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
投稿日時
「あ。きもちいい」と思うと
声が漏れ出すじゃない
感覚だけが研ぎ澄まされて
ひたひたと快感の波が押し寄せてきて
「あーいきそう」ってなるけど
ああ、いけない我慢しなくちゃって
自制が働くのよ
声を出さないように我慢するけど
うっかりすれば半開きの唇から
よだれが垂れそうになって
頭の中が白く霞んで
気持ちいい以外
何も考えられなくなる
太ももや足の先が
快感を感じるたびに力が入って
自分の身体じゃないみたいに
欲しがって腰が動く
吸い取られる胸や唇は
加速度的に大きな快感の波を作って
途切れることがない
もっと欲しくなる事に
あがらえない
人間の身体って難儀よね
月曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
投稿日時
シーアのアライブを聴きながら
「生きている」と繰り返し叫ぶように
歌のフレーズを口ずさむ
毎日が容赦なくやってきて
タスクだけが積み上がってゆく
見上げた先から「まだやってないの？」と
それぞれのタスクから不満の声があがる
ぎゅうぎゅうに押し込まれた電車で
流れるように通勤して
朝の明るさと
夕暮れの薄暗さを見て帰る
窓口はどこも「管轄外」か
「分かりかねます」
ここじゃない、どこかへ帰りたいけど
どんな場所かもわからない
それでも雨の日も
あれば晴れの日もあって
毎日が容赦なくやってくる
強くなりたい
誰よりも強くなって
飛び立てるようになりたい
生きていけるだけの強さが欲しい
月曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
投稿日時
萩原朔太郎の詩集、「月に吠える」より
「松葉に光る」と「狼」「青猫」
散文の「女のいぢらしさ」に
わけも無く惹かれてしまう
マザーグースもだが
どうしてこう韻と語呂感が
素晴らしいのだろうか
和歌や都々逸、詩集、川柳…
洒落た表現でリズミカルな文体に
何度敵わないと感嘆すればいいのだろう
口に含んで味わうように
何度も転がして
その楽しさを確認してしまう
月曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
投稿日時
若い頃の1人エッチは
裏ポルノに尽きた
洋物、和物の違いを楽しみながら
そのうち色物に目移りするものの
基本ノーマルだったと思う
興奮したのはエロ漫画だ
独特の表現や設定に
おののきながらも惹かれた
学生時代セクシーランジェリーに
興味を持つが、家族や友人に
見られる事を恐れてセーブしていた
たまに更衣室で着替えている同級生が
赤いレースやサテンの下着を付けていて
「これが財力の違いか」と
なかば悔しい気持ちにもなった
もちろん刮目してエロっ！と騒いだ
時間を経て普通の良さを再確認する
基本的にノーマルだと自負している
マンネリを超えたパンダすら
性行為の動画を見て興奮するのだ
私は非常にノーマルな部類だ
断じて痴女ではない
月曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
投稿日時
暑く蒸して薄着になる季節に
ぽつぽつと濡らして地肌が透ける
不道徳な雨
白いブラウスが濡れて
下着の線をくっきりと映し出し
肌は艶めいて光る
太ももを濡らして
髪先から雨粒がしたたる
不道徳な雨
冷えた唇はほんのり染まり
灰色の空に囲まれた
物麗しい長いまつ毛の先まで濡らす
かじりつきたい果実に
不道徳な雨が降る
月曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
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