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アカリ(22)
T164 B90(E) W58 H89
血液型
B
星座
いて座
出身地
その他
体型
普通
見た目
OL系
特徴
非喫煙
プレイスタイル
攻め好き
ジャップカサイに惚れ込み、カルサイネイザンを背景にしたプレイなんぞいとなんでおりんす
興味の湧いた御方はメッセージでも寄こしておくんなし
わっちに遠慮はいりんせん、どうか可愛がっておくんなんし
何方様も少しでも気になったら寄っていきなんし
ご贔屓にお願いもうしんす
あちきの先祖には花魁さんがおったと聞き申しました
あちきの前世は川崎遊郭のモチモチ花魁でありんす
よろしゅうたのみもうしんす
優しい笑顔が素敵なビューティーフェイスに
愛嬌や性格の良さはまさに美のトリプルスリー♪
エロティックさ全開のバランスの取れたボディ、ふっくらした瑞々しい唇、
Eカップの極上バスト、ラインの綺麗な桃尻にひとたび触れれば
そこから甘い吐息が溢れだし、止まらない興奮をさらに加速させ、
これから始まる二人だけのストーリーを想像させてくれることでしょう。
無限大の魅力あふれる彼女に癒されつつ、
恋人感覚で新鮮な楽しい時間をどうぞお楽しみ下さいませ♪
ごめんねぇ
――誰にともなく謝りながら私は今日も、誰にも気づかれずにいた。 電車の中で、音楽が鳴っていた。それは、駅のホームに流れる軽薄なジングルとも車内の無機質な案内音ともまったく異なる質感の――少しばかり渋めの洋楽だった。男のしゃがれた声がどこか煤けた路地裏で口ずさまれているようなそんな音楽が、満員というにはやや物足りぬ混雑の中にずうっと、しみついていた。だが、誰一人としてそれを聞いていないふりをしていた。イヤホンをしてスマートフォンに視線を落とし日々のやるせなさに蓋をする術にもうみんな手慣れているのだった。そう、そうなのだ。私もまた、そうであった。聞こえてはいた。だが、それを「聞いてしまってはならぬ」と思った。なぜだろう。私は気になって気になって仕方がなかった。神経質な性分ゆえかあるいは社会不適応の片鱗かこういう「見て見ぬふり」という行為がひどく恐ろしく思えるのである。人間は、もっと素直に、互いに注意し合い助け合って生きていけぬものか。いや、そんな理想論をぶつけたところで誰も私の言葉には耳を傾けまい。私のような女の言葉など所詮、駅のホームに置き去りにされた傘のように忘れられるだけだ。だから私は黙っていた。黙って、音の出どころを目で探していた。車内は、そこそこ混んでいた。中高年のサラリーマンが吊革につかまりながら口を真一文字に結んでいる。学生らしき若者が、スマホに目を落としてしきりに画面をスワイプしている。誰一人、異変に顔をしかめる者はいない。ただ私だけが、音の正体を見極めようと視線を泳がせていた。だが、見つからない。まるで音だけが、車内の空気に溶け込んでしまったかのようだった。これが「不自由」なのだろうか。見て見ぬふりという小さな嘘の積み重ねがやがて一つの檻となり人々の心を縛りつけていく。私はそんなことを思った。思ってしまったのだった。声をかけるか。だが、もし相手が妙な人間であれば?絡まれでもしたら?挙句、私は仕事に遅れてしまう。私のような取るに足らぬ人間の一分一秒は決して軽んじてはならぬほどにすでに薄っぺらで、貴重なのだ。そのときだった。音が、ぴたりと止んだ。「は?」と思った。え、いま、止まった?誰が? どこで?私は半ば呪われたかのように車内を見渡した。すると、ひとりの外国人がまるで朝の夢から醒めるようにのろのろと立ち上がった。背は高く、顔立ちは憂いを帯び肩からぶら下げたリュックサックの口が開いていた。「〇〇ステーション?」とその外国人が、眠そうな顔で言った。「ノーノー、過ぎたよ~」と、近くの日本人がたどたどしい口調で応じた。――なんてことだ。目覚まし、だったのか。私はあっけにとられた。全身の力が抜けた。全ては、あの外国人のスマートフォンのアラームだった。音楽に設定された目覚ましが車内で鳴り響いていたのだ。インフルエンサーによる奇怪な電車ジャックでもなかったし深淵から聞こえる亡霊の声でもなかった。なんのことはない、寝過ごしかけた外国人のささやかな「朝」だったのだ。外国人は、誰にも謝らず誰にも気づかれぬようにゆっくり、電車を降りていった。とぼとぼとどこか遠い国へ帰るような背中だった。私は、声をかければよかったと少しだけ悔やんだ。「ごめんねぇ」と、誰かが小さく言った。たぶん、私の心の中の誰かだった。もしくは、もう一人の私かもしれない。電車はまた何事もなかったかのように、動き出した。私たちは、今日もまた見て見ぬふりの中にいる。 ?アカリ?
図書館に貸し切りはない
――プレゼントを渡した後のひと口はなんだか特別な咀嚼だった気がする。 マクドナルドである。いや、ただのマックではない。貸し切りのマックだ。しかも理由がバースデーパーティだというのだからこれはもう戦争に弁当を持っていったようなものだった。主役は、私の友人である。お嬢様然とした風貌のいや実際お嬢様なのだがとにかく私とは別世界の生き物だった。笑顔に角度があり、姿勢に芯があり靴が高そうで、服が高く声が通り、返事が早い。あれほど絵に描いたように「堂々」とした人間を、私は他に知らない。そんな彼女がマックをまるごと貸し切ったのだ。ドナルドの人形すらちょっとよそいきの顔をしていた気がする。壁に「HAPPY BIRTHDAY!」の装飾。紙の王冠。BGM。全部そろっていた。まるで夢の国である。私の家では、誕生日といえば家族だけ。母がケーキを切って父が「おめでとう」と一言。それが全てだった。だから私はこの華やかすぎるマックを前にして完全に「モブ」としてすみっこにモジモジしていた。すみっこの椅子にちょこんと座ってマックの紙ナプキンを折りたたんだりしていた。図書館では主役になれるけどマックの貸し切りでは私はただの見物人だ。でも、嫌ではなかった。どこか、ほんの少しだけ憧れながらも安心して見ていられるそういう光景だった。彼女は、中央にどっしりと鎮座しプレゼントを受け取るたびに満面の笑みを見せていた。その笑顔がまるで生まれながらにして舞台女優のようで私は小声で「すごい…」と呟いていた。図書館に入り浸って本を開いてばかりいた自分からすれば彼女は人間ではなくたとえば物語の中にしか存在しない「ヒロイン」のようだった。そんな私にもプレゼントの順番が回ってきた。えっ。と思った。みんなカラフルな袋を抱えている。私は、地元の文房具屋で買った小さなノートとちょっといいシャープペンをむき出しのまま持ってきていた。包装すらしていない。まるで、お年玉の渡し忘れを思い出してあわてて封筒から札を出したおばさんのような心境で私は「はい」と言った。彼女は、それを見て、何の疑問も抱かずまるで宝石でも受け取ったかのように、満面の笑みで「ありがとう」と言った。嘘じゃなく、本当に、嬉しそうだった。その瞬間、私は思ったのだ。ああ、こういう女になりたい、と。物怖じせず、誰に対しても笑顔で堂々としていて、けれどちゃんと人の気持ちを受け取れるそういう人に。無理かもしれないけどなれたらいいなと思った。私はその気持ちを隠すように目の前のポテトをひとつもぐもぐと頬張った。塩加減がちょうどよかった。 ?アカリ?
猫と寝るまでが祭りです
――菓子袋を持って帰るとあの子が隣にすり寄って夏がやっと落ち着いた。 夏が来るたびに私は少しだけ、えらくなった気がしていた。浴衣を着ると背筋が伸びたし下駄を鳴らすと街の音と混ざってまるで私がこの町の一部であるように感じられた。友だちと連れ立って、あの道、この通り。小さな寺の境内で金魚すくいに失敗しでっかい神社でたこ焼きの熱さに泣き氏神さまの賑わいの中ではもう何を食べたかさえ覚えていない。そんな具合で、私は一夏に三ついや、気が向けば四つ五つと祭りを渡り歩いていた。待ち合わせた幼なじみはなんとなく昔より大人びていたし姉は姉でもう町内の大人たちに溶け込みすぎて「姉」というより「中堅の人」みたいな貫禄を纏っていた。私はそれにくっついて歩いてちゃっかりと人の輪に混ざったつもりでいた。でも、どうしても、どうしてもだけど盆踊りだけは、無理だった。いや、踊れたらきっと楽しいんだろうなとは思っていた。だけど、子供のころから不器用すぎて右を上げれば左も上がり回るつもりがねじれるばかり。そういう生き方だった。踊れないなら、どうするか。私は考えた。幼いながらにも、私は戦略家だったのだ。社務所である。「まあ、かわいらしいお客さんねえ」「冷たいの、飲んでいきない?」そんな風に、私は見事に社務所のおばちゃん達の懐に飛び込む。これは生きる技術だった。踊れないかわりに、笑って手を差し出し氷の入った麦茶をもらい漬け物をちょっと齧って「おいしいですぅ」と言えば大人は皆ほだされる。踊れなくても、私は夏の子だった。社務所という秘密基地に潜り込みぽつんと見上げる空には提灯がぶらさがっていた。風にゆれて、光が揺れる。私の心も、それに釣られてふらふらと踊っていた。見た目は静か、心だけが夏に躍っていた。終盤には、母の働きっぷりを一目見て――それが私の夏の締めくくりだった。町内の係を押し付けられてあれこれ仕切っている母は少し誇らしく見えた。「持って帰んな」と、無料配布のお菓子をひと袋くれる。それを受け取る私はたぶん誰よりも幸せだった。家に帰ると、猫がいる。この子はいつも私がいない間に少しだけ甘えん坊になる。すり寄ってくる。私は畳に座り、袋をあけてひとつだけラムネを転がして口に入れる。あの、しゃりっとした食感が私は子供の頃から好きだった。そして、猫とごろんと並んで寝る。それが、私の盆踊り。誰にも見せず、誰にも知られずひっそりとやってくる小さな夏の終わり。踊らない者にだってちゃんと、夏は来ていたのだ。 ?アカリ?
恥の箱を拾いました 【下】
やはり大江戸線は不思議のダンジョンなのかもしれない。モンスターはいないけどモンスターを飲んでる人ならたくさんいるし。幸せの猫もいたし。そうだ、せっかく地上までの縁なのだからこいつに名前をつけてやろう。流石に「クロ」というのは安直だ。少し地味で平凡だが「ウェルキンゲトリクス」と名付けることにした。ガリアにて、カエサルと渡り合い投降の際は自らの命を擲って仲間を救ったという現イベリア半島の英雄である。ウェルキンゲトリクスを両腕に装備した私は欠乏していた猫成分を存分に胸の内の温もりから摂取した。箱が猫になったっていいじゃない。パンドラの壺もいつの間にか箱になっちゃってたし。そこからもう一段変化して壺⇒箱⇒猫ときただけのことだ。きっとそうだ。次辺りはなんだろう。そろそろ海洋生物かなぁ。タコとか。パンドラのタコ。悪口にしか聞こえないけど。パンドラちゃんは何言われても仕方がないくらいやらかしてるから擁護できないよね。信賞必罰ってやつ?神様は依怙贔屓のないお方でございますなぁ。それにしてもウェルキンゲトリクスよいくらなんでも懐きすぎじゃないか?ゴロゴロ言ってたと思ったらもう寝入りそうだ。こんなに他人の腕でリラックスしてしまうウェルキンゲトリクスが少し心配になってきた。ガリアの民も流石に「こんな奴を大将にできるか!」と言って纏まりそうにない。余程に私が飼い主に似ているのだろうか。それとも何かの手違いで私の毛穴からチュールの匂いが分泌されているのだろうかともあれ「悪い人に拾われなくて良かったねぇ。」しかし、そう囁きながらも傍目には猫を誘拐し勝手に名前を付けている私は八割方、悪い人と見做されることだろう。良心に証明書なんてないからもし「悪意をもって犯行に及ぼうとしましたよね?」と追及され続けたら三日目の朝くらいにはギブアップして認めてしまいそうだ。いや、嘘です。見栄を張りました。一日目の朝方には帰りたいです。すぐに認めて謝り倒してなんとか解放されようとします。所詮、私も利害の人間であります。意地を通せば窮屈だといいますが、その通り。志を貫く高潔さは何にも変えがたいけれども正直を地位にも名声にも金にも換金できなければ皆、得な嘘の方を選びます。正直者が馬鹿を見る世の中です。こんなにみみっちく弱さを強さに両替して生きてる癖に純粋過ぎるウェルキンゲトリクスを脆弱だと心配して慮る。なんだか自分がひどく無機物のように感ぜられてきました。志を失った人間は歯車になる代わりにある程度の理不尽から解放されます。志を押し通す人間は迫害されその先には、往々にして死があります。残る者は、その貫いた志、魂のみ。じゃあ、私には何が残るんだろう?歯車には魂さえない。志なき私には、魂さえ残らずただ塵芥に帰るだけなんだろうか。信賞必罰。私の罪は、パンドラちゃんと同じくらい重いのかもしれません。すっかり悪人になった気分で周囲を警戒し改札に通りかかった時にはもはやお縄を頂戴する覚悟でした。もう既に遠方から明らかに訝し気な眼差しで私を射抜いてくる駅員二名。その制服姿にありもしない桜の代紋がチラついて、の挙動を自然から切り離していく。片手でウェルキンゲトリクスを支えながらバッグの財布からパスモを取り出し心なしか震えて見える手からピッっと電子音が鳴った。もしここで残高不足の警報が鳴って改札の扉が閉ざされていたら私はウェルキンゲトリクスを支えきれずその場で全てを白状してしまったでしょうしかし、そんな話を駅員が素直に信じてくれるはずがない。駅から急に猫が出てきたなんて。侵入させた自分たちのメンツにも関わる。彼らはすぐさま私を悪人と断罪して警察と連携をとり私は駅員室から警察署取調室から留置所まで流れるように堕ちていったでしょう。そして神を信じることを辞めた私はサタンと契約し、浮世と身を分かつため体中に蝶だの龍だの麒麟だのラガーだのの刺青を入れたい放題にしてゲヘナの底に身を沈めたに違いありません。幸いにもパスモの残高は充分にありました。駅員も、訝し気な眼差しを向けるだけで特に何のお咎めもなしに私はこの最大の難所をクリアすることに成功したのです。今考えてみると黒猫を籠に入れるでもなく両手に抱いてシャツが毛だらけになっている女が地下から這い上がって来たのを見たらそりゃ普通の目線では見られないでしょう。人間、窮すると、三尺引いて物事を見ることすら忘れてしまうものです。とはいえ、私はついに辿り着いた。陽光が景色を包み込むように暖かく私の周りに纏わりついている空気に祝福を吹き込んでくれるように淡い空色を当てて、肌に反射する光を自然に返してくれているようだ。黒猫を抱いた毛だらけの女は相変わらず訝し気な眼を通行人に向けられながらも久方ぶりの自由を謳歌しているような気持ちを思いっきり吸い込んで人生を感じていた。それから最寄りの交番へ行った。これにて短い旅路のエンディングである。さようなら、私の幸せの箱。さようなら、ウェルキンゲトリクス。ちゃんとガリアを平定するんだよ。警官には、猫が迷ったので保護しておいた、とだけ伝えた。まさか大江戸線の最奥から拾ってきたなどとは言えない。本当のことを言えばゲヘナの底だ。又はジュデッカかコキュートスだ。いずれにせよドラゴンタトゥーは免れない。別れ際のウェルキンゲトリクスが体をバタつかせてこちらを見ているのに耐えかねて足早に交番を去った。悲しみに背中を向け、振り向かないように。心の中に、さよなら足跡残して。ウェルキンゲトリクスを両腕に抱いての歩行は思った以上に鈍重だったらしく時計は、予定の時刻より半周分多く回っていた。目の錯覚ではないかと両目をこすって見返してみたが現実は変わらなかった。待ち合わせのカフェでカフェラテを飲み切って貧乏ゆすりをしていた友人の顔は第六天魔王に縊り殺される直前の風船のようだった。これはまずい。なんとしてでも噴火を食い止めねばならない。私はその日一日全力で友人の腰に巾着として巻き付き太鼓と鞄を無理に抱えてでも持った。みるからに外れの映画にも苦心して付き合った。しばらくすると、友人の顔はハコフグから太ったチンアナゴくらいまでには収まっていた。ホッとした。同時にせっかくの休みを苦悶に費やして奥歯が擦り減るような思いであった。信賞必罰。仕方がない。私はパンドラちゃんなのだから。それでも今思い返せばあの日一番嬉しかったことは時間に遅れたことだった。時計を確認したあの瞬間確かに進んでいたあの長針を見てあの不思議のダンジョンでのウェルキンゲトリクスとの時間が幻でなかったことが一瞬にして確信に変わった。あの時だいぶ浮足立って夢見心地だった私が一気に現実に引き戻されてその現実に夢を連れて帰って来れた気がして。それがきっと、一番、嬉しかった。 ?アカリ?
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