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アラビアンナイト 川崎 / ソープ

8:30~翌0:00

当日予約8:00~

神奈川県川崎市川崎区堀之内町13-8

JR川崎駅/京急川崎駅 ※送迎車ご用意致しております。

入浴料 11022,000円~

利用可能カード:VISA、MASTER

044-233-4152

※お電話の際に「ビンビンで見た」とお伝えください

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アカリ

アカリ(21)

アカリ(21)

T164 B88(E) W56 H87

文字に咲く花【起】

――彼女の二面性は

文学とチゲ鍋の間にひらひらと揺れていた。

私の世界ってば

衣装もパネルも煌びやかなんだけど

属性的には灰色のトーン強めだから

履歴書に全くインクが滲んでない女性が

たまに気にかかる。
天下の往来を我が物顔で

闊歩して憚りのない

青天に身を委ねた女性たちは

今日日

一体どんな生活をしているのだろう?

どんな話で盛り上がるのだろう?

そこに愛はあるんか?

信じられる愛はあるんか?

女の友情なんてものが

灰色の影を濃くするほどに

激しく煌めいていたりするのかしら。

果たしてドラマのような

カフェで職場のアレコレを

笑い合い愚痴り合い

そんな時間がちょっとだけ

明日をマシにしたりするのかしら。

虎穴に入らずんば虎児を得ず。

かくして私は

女性専用友達マッチングアプリ

なるものに登録したのであった。

さすがに職業欄に馬鹿正直に

『恋するお風呂屋さん』などと書いては

花魁道中も泡と消える夢なる気がしたので

『音響エンジニア』としておいた。

「元」ではあるが、全くの虚偽ではない。

嘘のコツは真実を少しく含めることだと

偉い政治家が言っていた気がする。

ところが、これがよくなかった。

よっぽど音響というものが物珍しいのか

どうして中々に食いついてくる。

「何を録っているんですか?」

「マイクってどやって選んでるんですか?」

そんなことを聞いて

一体何が面白いのだろうか?

そのうち某女優の歴史的名言まで

飛び出して来そうな勢いだった。

「どうして生まれてから大人になった時に

音響さんになろうと思ったの?」

「きっと大人になって年齢重ねると共に

本当に棒を…声を録るだけでいいの?」

…そしたら私はこう答えてやるんだ。

「そんなことは

私にも、わからないんだよ」って。

まあ私とて、昔の職業の話をしたところで

何も面白いことはないのであって

もはや意図的に質問者の興味を削ぐように

未経験者には到底理解不能な

すこぶる専門的事柄を

敢えて交えて応えたりしていたのだが

何故かどうしてかそうすると

質問が過熱する傾向にあった。

マニアックになるほど火がともる。

人の好奇心とはわからないものである。

私は彼女たちに言いたいよ。

「どうして生まれてから大人になった時に

音響さんにたくさん質問しようと思ったの?」

頭の中のリトル広瀬すずに

心中を掻き乱され

苦虫を?み潰す思いをしながら

それでも、やりとりが続いた何人かがいた。

何故かそれは、とても奇妙で

それなりに興味深い女性たちばかりだった。

ケース①

【あなたの前世、蛇だったと思うの】

一体どう関係性を持続させればいいのか

というような一言。

ミウという名の彼女の職業欄には

『スピリチュアルセラピト』とあった。

なんだろう、とにかく一文一文に

オーラの泉が氾濫している。

こういう界隈では

当たり前の挨拶なのだろうか。

「こんにちは。お写真を拝見して

前世から蛇のエネルギーを感じます」

「私はイヴをたぶらかして

リンゴを食べさせたりしてませんよ」

「しかしアカリさん

あなた、脱皮しやすい人生でしょう?」

「まだ一皮も向けていない気がします」

「でも生き方を変えることに対して

抵抗がないでしょう?」

「それは平均よりは

そのきらいがあるかもしれません」

しまった。

ついうっかり乗っかってしまった。

「その前に、蛇といえば

西洋ではサタンの化身と忌み嫌われ

東洋ではスネークカルトとして

蛇神が信仰され、扱いが真逆ですよね?」

私は調子付かれる前に機先を制しておこうと

無理やり話頭を捻じ曲げた。

「え?ああ

言われてみれば、それはそうですね」

「ミウさんは私を西洋蛇、東洋蛇

どちらと見做しているのですか?」

「西洋、東洋の概念は関係ないのです。

前世というのは蛇というそのものの

生物的属性にのみ帰属します」

「ではそこに宗教学は一切

絡む余地がないと?

前世という概念自体が宗教学に

帰属しているにも関わらずですか?」

「私の言う前世とは、特定の宗教に

帰属する意味合いのものではないのです。

あくまでその人を取り巻くオーラの話です」

「でもそのオーラは、今の私からではなく

私の前世から発せられているのでしょう?」

「そうです。現世に転生する一代前の

アカリさんは蛇でした」

「であれば、やはり

私が西洋蛇だったのか東洋蛇だったのかは

重要なファクターだと思います。

だいぶ人生

いや蛇生の難易度が変ってきますので」

「どこの蛇だろうと、蛇は蛇でありますから

大枠は変わりませんよ」

「いえ、想像してみてください。

ヨーロッパで民衆に

石を投げられる西洋蛇と

ジパングで神社に祀られ

胡坐を?いている東洋蛇、その身分の差を」

「そのどこまでも絡みつくような

前世に対する承認欲求こそが

アカリさんが蛇であった証拠です」

はぐらかされた上に

遠回しな人格攻撃を受けた気がした。

「しかし

そこまで前世と同期率の高い方は稀です。

アカリさんになら

声が聞こえるかもしれません」

メッセージと続けざまに

御大層な座布団に乗っかった

石の写真が送られてきた。石?

「これは富士の麓で拾った

レムリアン・クォーツです。

今は『語り』の波動が強くなってますから

聞こえる人には声が届きます」

「じゃあこの石に聞けば

私が前世で虐められてたか

祀られてたかがわかるんですか?」

「言葉というより

『感覚』で理解するものです。

今、『あなたに必要な出会いが来る』

と言っています」

「あの、それより

蛇の話を聞きたいんですけど」

「アカリさん。

あなたから『風の音』を感じる

と言っています」

「風の前に蛇はどうなったんですか?」

「風はメッセージを運びます。

アカリさんの曇った第六チャクラも

風に当たれば整います。

そしたら北東の公園で

裸足になってみてください」

私はスマホをそっと置いて、窓を開けた。

外は、風ひとつない猛暑に揺れていた。

?アカリ?





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