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アラビアンナイト 川崎 / ソープ

8:30~翌0:00

当日予約8:00~

神奈川県川崎市川崎区堀之内町13-8

JR川崎駅/京急川崎駅 ※送迎車ご用意致しております。

入浴料 11022,000円~

利用可能カード:VISA、MASTER

044-233-4152

※お電話の際に「ビンビンで見た」とお伝えください

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アカリ

アカリ(21)

アカリ(21)

T164 B88(E) W56 H87

本日出勤 11:00〜翌00:00

父たちの肖像【下】

友人のクロ子は離島の生まれであった。

その島は人口数十人程度の小さな島で

島民全員が顔見知り。

そこでクロ子の父

クロ吉は武術の師範をやっていた。

島民はみんな

質実剛健で男らしいクロ吉に

一目置いていた。

クロ子も「男に二言はない」

というような父を尊敬していた。

人望の厚いクロ吉は

津波対策組合の副長もやっていた。

なにせ小さな島なものだから

すぐ波に呑まれてしまう。

少しでも強い波が来たら

組合から島に設置されたスピーカーを通して

避難勧告が出されるようになっていた。

ある日、いつもよりも

大波がくるということで

クロ子たちは母親と共に

家に戸を立てて籠っていた。

すると、異変に気が付いた。

「そういえばお父さん、いなくない?」

そんな馬鹿な。

しかし、家のどこを探してもいない。

今日は組合にも行ってないはず。

え?まさか…

気付けば、クロ吉愛用の

サーフボードもない。

そう、クロ吉はサーフィンが趣味なのだ。

そういえば最近、クロ吉が

「最近、いい波が来ない」と嘆いていた。

「次にでかい波が来たら、俺は必ず乗る」

…そう呟いていたことも、ふと思い出す。

しばらくすると

島にスピーカーの爆音が響き渡った。

「クロ田クロ吉!何をやっている!

ただちに避難しなさい!クロ田クロ吉!

即刻!家に帰りなさい!クロ田クロ吉!

何をするつもりだ!

なんでサーフボードなんか持っている!

おい!馬鹿なことは辞めなさい!

クロ田クロ吉!早まるのはやめなさい!

クロ田クロ吉!聞いているのか!

やめろ!早く帰れ!クロ田クロ吉…」

かつてないほどに父の名が

島中に向けて連呼されるのを、クロ子は

わけのわからない気持ちで聞いていた。

組合長が組合の副長に

呼びかける例としても

些か滑稽が過ぎるのではなかろうか。

しばらくしてクロ吉が帰って来た。

何事もなかったかのように

サーフボードを定位置に置いたクロ吉は

プリントを広げ

机に向かって書き物をしだした。

ちゃぶ台で学校の宿題をしていたクロ子は

珍しく真面目に書をしたためている

父をみやり、我が父ながら

文武両道とは誇らしい、と思った。

するとクロ吉がクロ子の方をちらと見た。

「クロ子。偉いな。学校の宿題か」

「うん」

「奇遇だな。父さんも今、宿題中だ」

クロ吉の手元のプリントには

『反省文』と印字してあった。

「私、島で育ったから

こんなの当たり前だと思ってて。

でもこの話する度にみんなが笑うから

あれ?うちのお父さんって

おかしいのかな?って」

「それは想像以上に面白いお父さんですね!」

運転手は運転より話に夢中になっていた。

私は初めて聞く話ではないから耐えられるが

たびたび堪え切れずに爆笑して

前方不注意になるのだけは

避けていただきたかった。

「本土に来るまで

わかんなかったんですよね。

マジで異文化コミュニケーションですよ」

愛する妻子を糧に

迸る家族愛を後部座席にまで

お裾分けしながら走る、運転手の父。

組合の副長でありながら

組合長の注意を無視して

大波に挑もうとした、クロ子の父。

寡黙で優しくて

性癖を隠し通せない程に

不器用なまま突然消えてしまった、私の父。

家族という括りの中で

こんなにも三者三様の

『父親』の姿のあることが

私はなんだか感慨深かった。

父が子に向ける愛情の形もバラバラで

それは不器用だったり、滑稽だったり

割と洒落にならなかったりするけど

なんだかんだで

子供はずっとそれを受け取って

今日まで生きているんだな。

あの日の父の背中が

タクシーの窓ガラスに映った気がした。

その透かしの向こうには

下校途中の女子高生の群れがいた。

?アカリ?




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