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アラビアンナイト 川崎 / ソープ

8:30~翌0:00

当日予約8:00~

神奈川県川崎市川崎区堀之内町13-8

JR川崎駅/京急川崎駅 ※送迎車ご用意致しております。

入浴料 11022,000円~

利用可能カード:VISA、MASTER

044-233-4152

※お電話の際に「ビンビンで見た」とお伝えください

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アカリ

アカリ(22)

アカリ(22)

T164 B90(E) W58 H89

屋形船とサッカーの神 ①

――私は蹴られた。

しかも、優しく、見事に。

人生とは酔狂なものである。

宵の刻に酔いが醒めては興覚めである。

どうせ酔うなら自分に酔ったまま、

酔いどれに見る夢を

墓場まで持って征きたい。

ともあれ、

どうしても酔いたくないものもある。

生きは酔い酔い、帰りは後悔。

そう、航海の後には後悔しか残らない。

私にも所謂、苦学生という時代があった。

高校の時節である。

吹奏楽に耽溺し、

サックスを担当していた私は、

ある日通りがかった楽器屋の

トランペットに心を奪われた。

木管などとうに飽いた。

これからは金管の時代だ。

一時の浮気心へ拘泥止まぬ私は、

バイトをする決意をした。

しかしながら、私は部活動のせいで

レギュラーのバイトをすることが叶わない。

こんな不条理は神の悪徳の所業だと思った。

私は部活を憎んだ。

ともすればその発端となった

トランペットすら嫌になってきた。

所詮、不義理なる恋なれば、

その情熱が火車の如く駆けだしたところで、

不埒は天に阻まれ、

焔に揺れる恋慕も篠突く

雨に?き消されてしまうのだ。

何がトランペットだ。何が金管だ。

吹いても吹いても、

吹けば飛ぶような

お金と引き換えじゃないか。

俗な楽器だよ。

その点、私のサックスは

父から譲り受けたもの。

このサックスも謂わば、

父にお金で買われた

女郎のようなものであるが、

父のお財布にまで腐心するほど

可愛げのない子供ではいけない。

私は「父の懐中、是一切、解脱の救済也。」

と嘯き、

俗世とは無縁であると決めてしまった。

しかし、

愛憎表裏一体とはよく言ったもので、

私が金管を憎めば憎むほど、

私のトランペットへの

愛情は深くなるばかり。

あれは相当に手練れた年増の女郎だ。

山椒大夫だ。

「わたしゃ、売られていくわいなぁ~。」

憐れを誘う物憂げな金管の唄声が

脳裏に響き渡る。

どうやら、私は限界のようだ。

初めてのバイトは、忘れもしない、

部活の同胞であるG子からの紹介だった。

何でも彼女は今日、

日雇いで屋形船の

給仕バイトに赴くそうなのだが、

何やら自分の他の同級生にも

色々と声掛けして、誘いをかけている様子。

聞けば、船の親方から直接、

頼まれたとのこと。

「他にも活きの良い若い女がいたら、

声かけといてな!

悪いようにはしねぇから!」

海の男とくれば荒くれ者

しかもこの親方の口調ときたら、

ああ恐ろしい。まるで海賊ではないか。

こんな野卑な口車に乗って

ノコノコ船に乗った日には、

女の華の盛りが阿鼻叫喚の中で

支離滅裂に雲散霧消してしまうに違いない。

全くいつの世にも、

時代違いの恐ろしい

粗野な人種が残っているものだ。

くわばらくわばら。

「単発で3時間、

船に乗って食事やお酒の

配膳するだけで5,000円だよ。

良い条件だと思うけどなぁ。」

私は即座に船へ向かう支度を整えた。

初めて乗る屋形船は浮世離れして豪華絢爛。

先輩の姉さん方に着つけて貰った

簡単な着物の着心地も手伝って、

私はすっかり芸者気取りの得意顔。

限界まで伸びた私の鼻は、

かのクレオパトラに比肩しても劣らず。

大カエサルすら欺くに足るであろうと

勝手に自負して憚らない。

「わたしゃ、売られていくわいなぁ~。」

売られる女は良い女とでも

勘違いをしていたのか、

遊郭の歴史すら朧な私には、

花魁道中など夢のまた夢。

華と散る乙女の憐憫なる運命を

少しく夢見るかつての私は、

古のスパルタ兵のように純粋だった。

そしていよいよ、配膳の時。

すると、急に、世界が、

幾重にも、歪み始めた。

目先のお金に釣られた私は、

とんでもない見落としをしていた。

私は乗り物酔いをする。

それも普通の程度ではない。

普通の酔いが竹槍なら、私はB29だ。

私の小さな脳髄は、

全盛期のマイク・タイソンの

アッパーカットが顎をかすめたかのように

超振動し、

三半規管が全力のソーラン節を踊り始めた。




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