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しとしと続く雨が霧のようになって
視界を遮る濃霧が広がる
遠方がぼんやりと白く霞むと
何処からか暗い行灯の灯火のような
ぼんやりした明かりが浮き上がる
大抵は車やバイクのライトだ
横を過ぎ去る時に風を巻き込んで
張り付いた前髪を吹き飛ばす
きていた服もジメジメと濡れた
濃霧は夕闇から濃さを増し
暗闇の中を街灯だけが点々と続く
幻想的な世界に
閉じ込められた気分だ
どこをどう彷徨ったのか
気づけば元三島神社の石畳が
艶々と暗闇から光沢を放っている
さては三島さまに仕える
石稲荷にでも呼ばれたかと、
鳥居をくぐれば
中にぽかりと明かりが灯った
社に続く石の階段中央に
白い狐の面をつけた童子が笑う
まなじりから紅い線が
キリキリとつり上がったかと思うと
湯気のように揺らいで消えた
注)元三島神社は弘安4年(1281年)
蒙古襲来の際(弘安の役)
勇将河野通有(こうのみちあり)が
四国の大山祇神社で必勝を祈願し出陣
めざましい活躍をして帰陣したところ
夢の中で神のお告げをきき、
大山祇神を武蔵国は上野山中に
鎮座したことに始まる
それ以前は熊野神社であり
合祀する形になった
(熊野神社は有史以前からの自然信仰の
聖地であった熊野(紀伊国牟婁郡)に
成立した熊野三山
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて
熊野詣における皇族・貴族の参詣により
信仰が広まる
「熊野御幸(くまのごこう)」と
呼ばれる熊野詣を最初に行ったのは
延喜7年(907年)の宇多上皇であり
正暦3年(992年)の花山上皇である)
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