
どうも。
梅雨なんだか夏なんだかわかんない感じの日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、犬木加奈子『毒使い蘭子』をご紹介しようかなと。
犬木加奈子は少女向けホラーというイメージがあったんですが、これは大人向け。
あらすじは
裕福な家庭に育ち容姿にも恵まれた蘭子は、彼女に嫉妬していた親友の美鈴に、毒薬を飲まされてしまう。
「毒師」の家である百目鬼に助けられ、なんとか一命を取り留めるが、顔の半分が爛れたままに。
ショックを受けた蘭子は、そのまま百目鬼の元で暮らしていたが、美鈴が整形して自分になりすましていることを知る。
蘭子は、復讐のために毒師になることを決意し、あるきっかけで復讐を望む人々にも手を貸し始めるが…。
というもの。
復讐モノですが、スカッとはしません。
依頼者が一方的な被害者ではなかったり、毒の力に溺れてしまったりするんですよ。
復讐そのものではなく、復讐を通して人間の姿を描いているからなんだろうなと。
人間を蝕む一番の毒は、嫉妬や恨み、悪意といったドス黒い感情なのかな…。
妻に復讐したいという老人のエピソードは、長い年月を共にしたからこその愛に泣けるんですけどね。
もちろん、蘭子自身の復讐についても描かれるんですが、これもスカッとするよりは悲しい。
ラストは、ホラー映画の定番的なシーンで終わるんですが、普通は絶望を感じるシーンなのに、この物語では希望を感じるというところに、良い意味でゾクゾクしました。
土に埋めるってのは毒抜き方法のひとつだよな…。
『毒使い蘭子』、私は好きな漫画なので、よかったら読んでみてください。
作中では実際にある毒物も出てきますが、絶対にマネしないでね!