器（うつわ）という漢字は 四つの「口」という字に 囲まれている「犬」という字である 戦後、漢字の意味も不明瞭なままに 文字の改良を行なった結果 犬の点が抜け落ちたようだ 「犬」は祭祀や儀礼の際、 神に捧げられた生贄だった 古代中国において「犬」は 祓いや清めの力をもつ特別な存在だ 四つの口が意味するのは 神への祈りの言葉を入れる箱である 祈りの言葉を入れた箱を並べて 真ん中に横たわる犬を描いた 「器」という漢字は、 清められた神聖な「うつわ」を 意味するようになった 「君子は器（うつわもの）ならず」 これは論語の一節だ 「器は用途が限られているが、 人の上に立つ者は、決まった使い方しか できない人物であってはならない」 という教えである 中国の発展、進展の原点を見るようで 漢字の意味を知るたびに感動する イノベーション、先進医療、 ひいては大陸思想にも繋がるが 破壊と再生を繰り返す先の天才的な 発想と創造は、常識からの脱却が付き物だ 是非見習っていきたい 例え日本がグローバル化しようと 純血種が激減しようと 日いづる国のイノベーション、 孤島由来の文化やハイセンスな歴史 次世代の天才達の輝かしい未来の誕生は 失われる事はないだろう 国なんて概念を作るのは いつだってそこに居る人なのだ 政治で民度などを作れる訳がない カテゴライズされた身で、 自身がどう生きたいかだけだ 自らの器をどう見せたいか 大きくするも、小さくするも 決めるのは己自身である そして、その器を決まった使い方をするか どんな使い方をするか 決めるのもまた自分だけだ 私が知っているのは 日本は変態が多いということだ 器の使い方など世界に誇れる 誰がどんな目的で枠組みを作ろうとも、 やすやすと超えて 見たこともない器を 披露してゆくに違いない オリンピックも、発明、発見も 思想や着眼点、こだわりも、歴史も いつだって世界に証明してきた 血は水よりも濃い この先が楽しみだ 月曜日出勤します 10:00〜16:00 ご用命をお待ちしています iPhoneから送信