菊池寛の長編小説、「真珠夫人」

瑠璃子が与えた影響は計り知れない…

昼ドラの華でもある

現代でも「東洋の真珠」と

うたわれる美貌の夫人もいる

真珠は生体鉱物（バイオミネラル）で

貝殻を作る軟体動物なら

ある意味、真珠を生成できる

(とは言え巻貝等はむり)

外套膜は細胞分裂して袋状になって

真珠を生成する真珠袋をつくる

その中でカルシウムの結晶（アラレ石）と

有機質（主にタンパク質のコンキオリン）が

バームクーヘンを作る過程のように

交互に積層した真珠層が作られて

真珠ができる

真珠は世界中で「月のしずく」

「人魚の涙」など

麗しいあだ名が複数存在しており

エジプトでは紀元前32世紀頃から

宝飾品、あるいは薬として

珍重されるようになり

クレオパトラが酢に溶かして

飲んでいたとも

中国大陸では紀元前23世紀頃、

またペルシャで紀元前7世紀頃

ローマでは紀元前3世紀頃から

真珠の記録がある

日本は古来から有名で縄文時代の遺跡から、

糸を通したとみられる穴が空いた

淡水真珠が出土しており

『魏志倭人伝』にも邪馬台国の台与が

曹魏に白珠（真珠）5000を

送ったことが記されている

『日本書紀』や『古事記』、

『万葉集』にも真珠の記述が散見される

柔らかいようで妖艶な宝石、真珠

ぼんやりとした遊色効果に目を奪われ

気品ある「しらたま」は

内面の柔らかな心が傷つかぬよう

硬い貝殻で守っている女の子の

あり様みたいね

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