前回の話の続き
友人オネェ宅に向かうタクシーの中で、
一瞬、最悪の事態が頭をよぎる。
丸腰で来たことが悔やまれる。まぁ、悔やんだところで
何か役に立ちそうなのは、我が家にクイックルワイパーしかないのだが（笑）

到着した。
『下に着いたよ』とわたし。
『今、行く』とオネェ。
わたしの姿をみて安心したのか、わたしに駆け寄る姿は、ラガーマンさながらで、わたしの肋骨が軋むほど、オネェにハグされる、わたし。
『一体、どうしたの?』とわたし。
『ムシが…』とオネェ。
『ムシって虫』と言葉を理解するのが遅れるわたし。
冷静に考えれば、セキュリティが万全なマンションなら、最悪の緊迫した状況であれば、わざわざ、わたしが駆けつけなくとも、解決方法はいくつかある。
『虫…えっ、あの虫？』
『虫なの、かなりのサイズで、わたしもう、怖くて』
『ムシ虫無視』と、安堵からか、超絶くだらないことを言う、わたし。
で、このあと、虫と対峙し退治するわたしなのでした。

次回、感動の完結編に続く…（笑）。