先日載せた小説「52ヘルツのクジラたち」の感想です 自分の声を長い間誰にも拾ってもらえなかった人達に助けの手を差し伸べた人がいました。 でも、主人公は手を差し伸べてくれた人を失ってしまいます。 ポッカリと心に穴が空いた主人公が今度は手を差し伸べたいと思える子と出会い、お互い成長していくというストーリー。 ふたりとも生い立ちが読んでいて苦しくなるほどハードで子供に悲しい思いをさせてばかりの身勝手な親に怒りが湧いてきます。 ただ、嫌な人間ばかりでもなくふたりの過去に寄り添って前を向けるよう協力してくれる強い味方もいて少しずつ傷が癒えていく様子に人との繋がりは人生に欠かせない大切なものだと感じました。 人に助けられたら今度は助ける側になろうと思える一冊です。 主人公がしんどそうにしていたら、ルームシェアメイトが部屋の隙間からゴロゴロゴロゴロと缶ビールを転がしてきたり MP3に入った52ヘルツのクジラの鳴き声を、これでも聴きなよと渡してくれるのですが 周波数の違いから仲間に聞き取ってもらえない52ヘルツのクジラの声が、まるで自分のようだと重ね合わせていつしか自分を癒してくれる声になっていくんですよね。 そういう、自分と重ね合わせられて癒しに感じられる物がひとつはあった方がいいのではないかとも思い 私の場合はそれが何に当たるのだろうと考えるキッカケにもなっています。 皆さまはそのような物はありますか？ MP3といえば私は昔これを使っていたのをふと思い出して懐かしんでいます。 これ小ちゃくて可愛かったんですよ 先程は長いお時間お付き合いいただき ありがとうございます。 私の好きな色の贈り物 大切に使わせていただきます。