先日いただいて読んだ謎の間取りの家を舞台にした小説の感想を今日は載せます 雰囲気はドラマ「トリック」と 横溝正史・江戸川乱歩の世界観をミックスして子供も読める分かりやすい言葉と改行、図が多い印象でした。 結末は3パターン解釈出来るように あの人の話した事の真相が本当ならA嘘ならBかCの結末に分かれるように書いてある所が面白かったです。 全て終わらせて平穏な日常を取り戻すまたは残酷な結末で解決には至らないどちらか好みの解釈をしてねという感じですね。 登場人物は、 自分の過ちに苦しむ者 守りたい大切な人のために過ちを犯　す者 目的のために手段を選ばない者 周りで起こる犯罪を黙認する者 人の執着による被害を被る者達の泥沼劇でそこに奇妙な複数の物件が絡んでくるのですが、欲に負けて人の命を軽く見た行動をする人達の愚かさに何とも言えない気分になりました。 そうなってしまった引き金とどうする事も出来ない逃げ場のない運命だったのはとても同情的に見ていて、些細な事でもいつ何が人を変えてしまうのか分からない恐ろしさがあります。 物件の間取りが変だと気が付いて真相を探る主人公達の目の付け所とそこで何が起きていたのかという想像力、元住人の関係者との接触で少しずつ明かされて行く不気味な内容に背筋がゾクゾクしちゃいました。 暑い日にいいかもー。 今日は5月にしては夏のような暑さでしたね 皆さまおつかれさまでした ゆっくり休んでください