昨日はいただいてから内容が辛くてなかなか読み進められなかった江戸時代の吉原の日常を描いた小説を読み終えました。 教科書や家庭ではまず触れられないので、自分で興味を持って調べない限り知ることはないですし勧められて読まなければきっと自分で手に取らなかった本です。 どのような場所だったのかはなんとなくは知っていても詳しく知るのはいい大人ですが怖かったんですよねー。 ですが、ただ辛いばかりではなく家族や女同士の絆や、叶わなくても思い人にときめく幸せな時間があり 手描き友禅や髪結達の職人技が細かく書かれているところや茶屋に並んだ色とりどりの切子や焼物の器と遊女がよく食べていた和菓子や可愛い飴など素敵なものがたくさんでてきます。 辛い背景があるからこそ、このような人間関係や職人仕事や出てくる素敵なものひとつひとつの美しさが際立っているように感じました。 私は目を背けたくて途中で読むのをやめそうになったけれど、天に旅立った姉さんの分まで強く生き抜こうという決意のラストで、最後まで読んでみて本当によかったです。 今の世の中も色々あるかと思いますが 逞しく生きたいですね