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しがないバイト時代、悪い年下の社員に
「どうして気にするんですか
全てどうでもいいことじゃないですか」
と言われた
それは一瞬、ほんの一瞬の事だった
「確かにどうでもいい」と
ぐらついた自分がいた
口うるさい社員で
身だしなみ、話し方、気遣い
(その割に2日と同じ服装で出勤したり)
二言目には
「いい歳なんだから…」
と自身の親に話すような口ぶりで
小声が始まる
好感度とは無縁の人だった
バイトに任せて自分はふらっと外出して
床屋へ行っていたり
遅刻はザラで
あと10分で到着するから
自分の出勤だけ押しておいてくれと
悪びれず毎回頼んだり
クレーム対応は慇懃無礼を越して
相手を煽る様な対応だったり
その社員の酷い有様を
会社も感じていたのか
監視カメラが設置されるまでに至った
マイペースを超えた曰く付きの人だ
スキルや技術はある
何より見た目が良かったが
従順な社員でなければ
意欲的な従業員という訳でもなかった
決して見本になるような人ではないし
行動や態度に一目置いた人でもない
履歴書には懲戒解雇履歴があると
もっぱらの噂だった
ただそんな、あまりに傍若無人で
悪知恵だけには鼻が効く
飾る必要もない人の
言葉だったからかもしれない
今もって言われた言葉の数々が
喉奥に刺さった魚の小骨のように
胸の内に引っかかっていて
どれだけ噛み砕いてもなお、
間違えていないように思うのだ…
そうして自分が窮地に陥ってから
何故かその言葉に救われている
木曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
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