涙には色々ある。嬉しいとき、悲しいとき、悔しいとき、感動したとき、辛いとき、名前もわからない涙もあると思う。私はこの歳になっても、男性という生態がわからない。身体の構造も違うから、分かるわけないのだ。ましては、考えていることや、感じていること、そしてその性欲の種類もわかるわけないだろう。女視点でいえば、好きとか、愛の表現であって欲しいものである。だけど、男は違うのかもしれない。女が毎月生理があるように、男も血を流さなければならない身体のしくみがあってもおかしくない。今日ふと思った。男は社会で泣くことも、愚痴を吐くことも禁止され、文句も垂れるな、この馬鹿者と顔と頭を叩かれて、今ではパワハラや何ハラでバリアーが張られた社会だけど、その根底にある、出しきれない想いはどこに昇華されたのでしょう。ひとりこっそり、漫画喫茶で声を抑えて出す白い涙は、きっと女が知っている性欲とは違う類いのものでしょう。涙は一人で流さずに、そっと女性が拭き取ってあげたいものである。