
?なんてことない夜なのに、
今日はどうしてだろう。
頭の奥がピリつくような、静かな昂ぶりが消えない
考えすぎてるわけでも、誰かに触れられたわけでもないのに…
脳の一部だけが、ずっと騒いでる
この感覚は、たとえば想像のスイッチが入った瞬間
視界の端っこがわずかにぼやけて、
現実と妄想の境目が曖昧になるあの感じのよう
ちょっとだけ危険な香りがして、
ちょっとだけ自分を逸脱してしまいそうなあのゾクゾク
言葉ひとつ、呼吸の間、誰かの指先、
それだけで電気が走るように感じることがあるでしょ?
そういう刺激を、私は“脳から”欲してる
もっと、奥のほうを撫でられたい。
快感の芯が、皮膚じゃなくて思考の中にあるって知ってるから
もしかしたら、
その先にまだ知らない自分がいるかもしれないと思うと
……ちょっと、楽しみで仕方ない
開いてしまったら戻れない扉かもしれないけど
開かないまま終わるのも、それはそれでつまらない
今夜はそんなことばかり考えて、
ひとりでうずうずしていた
こんな夜の高揚感を
いつか“あなた”にも味わってほしいなって、ちょっと思ったりして
ふふ、バカみたいね
なーんてね?