
最初は、ただの戯れのつもりだった。
指先で顎をすくい、逃げ場のない距離まで引き寄せる。
?
震えているのは、あなた。
でも――
?
その潤んだ瞳が、必死に私だけを見上げるたびに、
胸の奥がじわりと熱を帯びていくのは、どうして……。
?
「そんな顔したら、余計に虐められちゃうよ?」
?
囁きは低く、ゆっくり。
あなたの呼吸が乱れる音が、耳に甘く絡む。
?
支配しているはずなのに、
縋るようなその視線に、私の鼓動もわずかに速くなる。
?
惨めに揺れる喉元。
噛みしめた唇。
私の一言を待つその従順さ。
?
可愛い。
ああ、可愛い。
?
指でなぞるたび、あなたの体温が上がっていく。
その変化を感じ取るたび、私の中の何かが目を覚ます。
?
焦らしているのは私なのに、
焦らされているのも、きっと私。
?
「まだ、足りないね?」
?
耳元に息を落とすと、あなたは小さく震える。
その反応が、私の奥をさらに甘く疼かせる。
?
支配は快楽。
でも本当は――
?
あなたが私に堕ちていくその瞬間を、
一番、欲しているのは私なのかもしれない。
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