
写メ日記なのに全然色っぽいことを書いていないので、何か色っぽいことを書かなくては…と悩んでいたのですが
無理でした。
諦めました。
なので、替わりに色っぽい内容の小説を紹介しようかなと。
というわけで今回は、岩井志麻子『楽園(ラック・ヴィエン)』。
ベトナムのホーチミンを訪れた主人公の「私」が、若く美しい現地の男と出会い、官能の日々を送る話。
描写がとても生々しい。
暑くまとわりつくような空気や、汗などの体液の、じっとりとした「湿っぽさ」を感じます。
男性にはグロテスクに感じるかも。
それもそのはず、これはホラーなんですよね。
ひたすらにエロスに溺れる話ではあるのですが、怖い。
男性の正体や、主人公が何をしたのかは予想通りなのだけれど、そのうえで主人公があんな風に過ごしていた、というところにゾッとする。
男性の正体もわかっていたうえで、自分のしたことからの現実逃避でもなく、だろうなぁと。
心霊系の怖さだと思って読むとがっかりかもしれませんが、これはいわゆるヒトコワ、生きてる女の怖さの話だと思います。
私はそこも生々しいと感じたんですけれどね。
機会があったら読んでみてはいかがでしょうか。
…でもこれ女性向けなのかもなぁ…。
…身体の造りが違うとわかりづらいかもなぁ…。