
蝉の声が 遠くなって
あなたの部屋に 夜が来る
汗ばんだシャツを 脱ぐように
心のほうを ほどいていった
月明かり 肩にこぼれて
言葉なんて いらなかった
抱きしめるたび
夏がひとつ 終わってゆく
窓の向こう 風が変わった
海の匂いも もう薄い
あなたのぬくもり 残したまま
私はひとり 紅をひく
明日のことは 訊かないで
夢なら夢で いいじゃない
唇重ねる そのたびに
季節が遠く なってゆく
ああ 夏の終わりは
どうしてこんなに 寂しいの
あなたと過ごした あの夜を
秋の夜長に しまいましょう
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