
昨日のkさんへ
今日は、あの人が来てくれた。
言葉の端々が優しくて、目が合うたびに少しだけ心臓が跳ねる、そんなお客様。
注文を受けるとき、指先がほんの一瞬触れただけなのに、なぜかその感覚が消えなくて。
「ありがとう」と静かに言われた声が、耳の奥に残ったまま離れない。
仕事だから、いつも通りの笑顔で、いつも通りの距離感。
でも、カウンター越しに交わす視線には、言葉にしない温度があった気がする。
帰り際、少しだけ身を乗り出して
「無理しないでくださいね」
そう言われただけなのに、胸の奥がじんわり熱くなった。
何も起きていない。
触れてもいない。
それなのに、帰宅してからも身体の奥が落ち着かなくて、
シャワーの湯気の中で、今日のやりとりを何度も思い出してしまった。
優しさって、ときどき一番エロ