
桜が咲くと、もうすっかり春だなぁとしみじみしてしまいますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、「フ○ンタ○ル」と「ゾ○ビた○こ」の解説動画を観ていました。
桜、全然関係ない。
どちらも、元になっているものはちゃんとした目的で作られたにも関わらず、ろくでもない使われ方をしているのは非常に残念であります。
それで思い出したのが、今回ご紹介する『マトリズム』。
通称「マトリ」の草壁と冴貴の捜査を通じて、イリーガルな薬と関わってしまった人々の姿が描かれます。
この作品がすごいのは、「これはとても身近な問題なのだ」と感じさせるところ。
イリーガルな薬が出てくる作品は、アンダーグラウンドな組織が出てきてどーのこーのになりがちだと思うんですが、この作品に出てくるのはほとんどが「ごく一般の人」。
どこにでもいそうな彼らが、ふとしたきっかけで使用するようになるというのが、ゾッとするんですよね。
使用者だけでなく、その身内、売る人、辞めた人の話もあり、世の中のどこかでこういう事が起こっているのだろうなと思えるものばかり。
あっさりしたラストも、「どんな悲惨な出来事も、イリーガルな薬の界隈ではありふれた事なのだ」というのが強調されているように感じました。
劇的なものを求めている方にはオススメできませんが、人間ドラマの部分が強く、私は好きな作品です。
元々、作者の鈴木マサカズさんの「人間」の描き方が好きなんですよね。
好き嫌いの分かれる絵柄ではあるんだけど(LINEマンガでの低評価の理由がほとんどそれ)、シンプルな絵柄で人間の内面を表現できるのはすごいなと。
有名な『ケーキを切れない非行少年たち』のコミカライズもしている方なので、そちらを読んだことのある方は、是非『マトリズム』も読んでほしいです。
最後に読む際の注意点。
この『マトリズム』、読むと無性にラーメンが食べたくなる恐れがあるため、その点にはくれぐれもご注意ください。
…体がラーメンを思い出しちまうと、もうどうにもならねえんだ…。
…ありゃあヤベぇよ。