ずっと介護していた
我が家のいちばん上の
るぅさん（享年15）

今朝ごはん食べるときに
腰から下半身を崩したから
もしや…
と思っていたの

お休みさせて頂きたかったけど、
前日からデート予約が
あったので、とにかく
急いで帰った

いつもなら、るぅさんが
必ずおかえりなさいってくるのに
今日は誰も出てこなかった

嫌な予感は的中
リビングに行くと
コタツの中で
るぅさんを囲むように
下の子たちが一緒にいてくれた

触れても反応しない
急いで抱き上げ
心臓の音を聞いた

普段よりゆっくりだ…
身体を擦って名前を呼ぶと
呼吸をする
でも、全身の力が入らず
抱き上げてもぐったり…
というか…
虫の息

心臓の音を確認しながら
お母さんを置いていかないで！
るぅさん！るぅさん！
と呼びかける

いつも通りのフワフワ
柔らかくて良い匂いのする被毛

決して死臭なんて
しないのに何故？

ごめん。
至らないお母さんで
ごめんなさい

病院へ連れて行く事が
ストレスになること
薬や注射だって
嫌なことをわかってる
だから、よっぽどの事がない限り
自然の摂理にまかせようと
心に決めていた

だからこそ、
病院に行かなくても
ある程度対処できるように
勉強した

獣医さんのする処置を
見て、自宅でできるように
がんばった

でも、いちばんがんばったのは
るぅさん本人

きよかは、サポートをしただけ
るぅさんが安心して
眠れる様に
毎晩コタツで
きよかの身体に乗ってる時が
一番安心した寝息をたてる

介護を始めて１年半
とにかく、るうさんがストレスを
感じないように

下の子たちが
「お姉ちゃんどうしたの？」
って一生懸命声をかける
のを見ていて、聞いていて
心が締め付けられる

誰も悪くない病気
「認知症」
これは、人でも動物でも
変わらない
本人も家族も辛いよね

そして、突然訪れた
「死」

心の一部を持っていかれる

死神とは、死者を狩る者
ではなく
死者の家族の心を
えぐり取る事が一番の目的なのでは？

きよかには
るうさんだけでなく
まだ6人の小さな命を守る
役目がある

でも、今晩だけは
るうさんとの最後の添い寝をして、
同じ夢を見よう
そして、生まれ変わっても
きよかの子供になってね
と伝えて、寝よう

いま、きよかの隣で
保冷剤とタオルにくるまれてる
るぅさん…
いまにも寝返りしたり
きよかの身体に乗って来そう

お母さんの自慢の
美人さん
小さい頃は、お転婆娘だったのに
いつの間にか素敵レディになって…

お母さんが泣いてたら
残された子供たちが
心配するから泣かない
と思っても
傍で横たわっている
るぅさんを見ると
哀しくて、悔しくて
涙が、やり切れない気持が
押し寄せてくる

大きな声で泣きたい

でも、お母さんは強くいないと❗