チェン◯ーマンは、わたしが好きな漫画・アニメの中でもかなりトップです。

藤本タ◯キさんの作品は人間のどうしようもなさを、リアルに描いていることが大好きで、ほとんど全部の作品を観ています。

そして今回の『レ◯編』。映画館を出たあとも、しばらく席を立てないくらい心を持っていかれました。

（それはいいすぎかもしれない）

「チェン◯ーマンの“映画”って、こんなにも“青春”を感じることができるんだ」そう思わされました。





※ここから先はネタバレを含みます。

レ◯編の前半、デ◯ジとレ◯の何気ないやりとりがとてもよかったです。

人を愛するということを知らないデ◯ジが誰かに“損得なく優しく触れられる”瞬間。それまでの彼は、愛情というものを「条件」や「見返り」でしか知らなかったのに、、、

レ◯は、無邪気に笑いながらデ◯ジに水をかけたり、教室でふざけ合ったりして、世界を広げていく。

あの「青春の匂い」のあるシーンたち。デ◯ジがプールのあと、自分にこびりついた塩素の匂いを不思議そうにかいでいたのも学校に行ったことのないデ◯ジを強く描いていたと感じます。

デ◯ジだけでなく、レ◯が人生で失ってきた時間をたくさん楽しんでいたんじゃないのかな、、、

?

小さな描写が、人生の一瞬みたいで、、、

印象に残ったのは、細かい動きの描写。たとえば、水の中に入った後に鼻をつまむ仕草とか。ああいう細部があるだけで、登場人物がちゃんと“生きてる”ように感じます。

この映画のレ◯とデ◯ジは、まるでどこにでもいる若者みたいでした。

それらの一つ一つが、チェン◯ーマンという酷い世界の中では儚くて、キレイ。

「甘酸っぱい」というか甘いだけかもしれない、けれどあとに続く壮絶なバトルシーンが胸の奥をぎゅっと締めつけました。





あのバトルの迫力に、スクリーンが震えたのではないでしょうか。

バトルシーンは圧巻だった。レ◯の爆発的な力、デ◯ジとの激しい戦い、そして街の破壊。

普段グロテスクな描写は少し苦手なんだけど、今回は“映画館の大きなスクリーン”だからこそ感じられる圧倒的な迫力と美しさがありました。





最後の「レ◯の走るシーン」

ラスト、レ◯がデ◯ジのもとに向かう。

レ◯は“ただの女の子”になりたかったんじゃないかな？

レ◯は、敵として描かれていたけれど、本当はただの女の子になりたかったんじゃないかと思う。

普通に恋をして、好きな人と手をつないで、どこか遠くへ逃げて。

そんな“当たり前の幸せ”を夢見ていた。

デ◯ジと逃げようとしたのも、自分の人生を選びたかったからだと思う。

でも、マ◯マさんに捕まったあの瞬間、きっとレ◯は理解してしまったんたんじゃないかな。「わたしはもう、この世界では“ただの女の子”には戻れない」って。

だからこそ、デ◯ジを巻き込みたくなかったのかもしれない。





最後に。田舎のネズミと都会のネズミ、どっちが幸せなんだろうね？

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