
清楚で優しげな女性に導かれ、椅子に腰掛ける。
その椅子は家庭や職場には到底置いてないであろう特殊な椅子だった。
緩やかな曲線を描く黒いレザー、
ヘッドレスト、
両腕を自然に固定するような肘掛け。
「少し動かしますね」
彼女の細い指先が肩に触れた瞬間、身体がぴくりと反応する。
椅子が静かな駆動音とともにゆっくりと傾いていく。
逃げ場がなくなったような感覚に、喉が小さく鳴る。
「ふふ、大丈夫ですよ。皆さん、最初は緊張されますから。力を抜いてくださいね。」
優しく囁く声。
けれど、その声色には妙に抗いがたい響きがあった。
ふいに視界を奪われる。
急な目隠しに心臓は一気に跳ね上がり、身体が勝手に震え出す。
「可愛い‥震えていますね。ふふ‥怖いんですか?大人なのにね。」
ほんのりと意地悪な色を含んだ言葉に、顔がかぁっと熱くなる。
何をされるのかわからないまま、ただただ彼女の気配だけで翻弄される。
「ちょっと奥に指入れていきますよー」
頭上から降り注ぐ、柔らかで容赦のない言葉。
迫り来るその瞬間にそなえ、目隠しの中で私はさらにギュッときつく目を瞑った。
はい。歯医者さんに来ております。
定期的に来てるんだけど、いつ来ても慣れない。
ドキドキする。
相変わらずあのチュイーーン!!って機会は怖いのよ。
でも歯医者さんのお姉さんは優しくて好き♡
「はぁーい、お口あーんってしてくださいねぇ♡」
「もっと大きくあーんできますかぁ?♡」
「痛かったらお手てあげてくださいねぇ♡」
「おつかれさまでしたぁ♡」
って、語尾にハートつけて話してくれる感じで好き♡
お子ちゃまになった気分なのよ♡ばぶぅ♡
なんだ?ここは、たまらん♡大人のテーマパークじゃないか♡♡
でも最近ね、この良さが認知されすぎたんだと思うんだけど、予約が取りにくくなってきてて困るのよ。
しかも指名とか出来るわけじゃないから、毎回当たりのお姉さんでありますよーに!!って祈りながら行ってる笑
ほぼ皆んな当たりで優しーいスタッフさん達なんだけど、ごく稀にぶっっあいそうなオババに当たることがあって、そーゆー日はせつない笑
次回はまた2ヶ月後♡甘やかされに行くんだいっ!
みんなもちゃんと歯医者行けよっ!
桜井あいか