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善は急げと(n回目)
帰宅して即、身を清め、お気に入りのイヤホンをつけて、ついさきほど教えていただいたアルバムを順番に再生しました。
即
鼓膜を揺さぶる、圧倒的な爆音と衝撃…
その瞬間、思い出しました。
「音量には気をつけてね!」
すごく大切な忠告をしていただいたのに……なぜ再生ボタンを押す前に思い出せなかったのか。
しかし、雷のようなシャウトと嵐のようなギターの勢いに気圧されて、そのままベッドに大の字に倒れたまま聴き進めることにしました。
数曲聴いているうちに、荒削りなシャウトが愛おしいメロディへと変わって、だんだん気持ち良くなって……気づいたら、浮遊感と共に、ひどく懐かしい気持ちに包まれていました。
今まさに自分の家にいるのに、「どこか遠くへ帰りたい」という切ない気持ちが込み上げてきました。
傘をささずに雨に打たれるまま歩いているような……というより、剥き出しの言葉の礫を全身に浴びているみたいで、たまに刺さって、痛くて、ひどく気持ち良い。不思議な爽快感。
しかし、これがファースト・アルバムって……!
まるで有り余るエネルギを無限放出する、超新星爆発みたいなバンドです。まさに銀河の誕生に立ち会ったかのような感動が湧いてきて、その勢いのまま、もうひとつ教えていただいたバンドの曲を聴き、そこで完全にキマってしまいました。
なんて美しいのだろう。なんて遥か遠くにあるのだろう。
巨大な虹を下から眺めているみたいで、気が遠くなる……
言葉を選ばず率直に言うと、大好きです。
歌詞、音圧、メロディ、透明感、重たさ、最後の残響に至るまで…
(既にもう月並みな言葉で簡単に消費したくないモードに入っております)(そのための文学)
これから寝るというのに、ひとりで果てしない感情を持て余していますが、気分は最高です。
まさかこんな、なんでもないような日に、こんな出会いがあるなんて。
いや、だから私はこうしてヘンテコな世界の中に必死でへばりついて今の今まで生きてきたんだよな、
突然やってくる今日みたいな日のために。
でも、もしも自分がYさんと逆の立場だったら……?
私はこのバンドを、初対面の人にお勧めする勇気が出せるかな。こんなに良いバンド、本当は誰にも教えたくないかもしれない。だけど誰にも知られないままなんていうのも、あまりに寂しい。耐えられない。
それでみんな、本当に寂しくてたまらなくて、彼らのためにたくさんの追悼アルバムを作ったのかな。さっき話を聞いたときは驚いたけれど、今は(それでさえも足りないだろうな)と思う。感情のエントロピー。
時間をかけて、私もこれから 彼らの踏んだ轍をゆっくりと辿っていきます。
こんな素敵な夜を、本当にありがとう。
こうして一生美しいものに振りまわされて、壊れながら生きたいね。いつかきれいなガラクタになろうね。
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