暦のうえでは、今日から秋



まだ蝉の声が空に響き、陽射しも肌を焦がすように強いけれど、

ふと吹き抜ける風のなかに、秋の気配をそっと探してしまう自分がいて



季節は確かに、次の扉を開けようとしているのだと気づかされました



「立秋」とは、夏の熱がゆるやかに陰りはじめ、

目には見えなくとも、秋の気配が“立ちのぼる”頃のこと



これから先の暑さは、「残る暑さ」、

そう、“残暑”として、やさしく名前を変えてゆきますね



季節はいつも、気づかぬうちに次の表情を忍ばせていて、

その変化に心を寄せることができるとしたら、

それはきっと、とても静かで豊かな時間



お忙しいあなた様のお心のどこかにも、そっと涼風が吹きますように...



ふみ



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