
ここでは、
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人として扱われている気はしなかった。
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当たりだ、ハズレだ、
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パネマジだ、
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加工だ、
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プロフィール詐欺だ。
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そんな言葉が当たり前のように並ぶ世界で、
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自分が“商品”だということ、
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分かっていたけれど、
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心まで無にすることはできなくて。
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お兄様のそんな言葉を聞く度に、
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少しずつ削れていくものがあった。
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この場所で過ごした時間は、
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綺麗ごとなんてひとつもない。
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誰のせいでもない心の痛みは、
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胸の奥にしまったままがいいのだろうけど、
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私は素直に残しておきたい。
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今日は引退前日。
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どんな世界かも知った。
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もう、きっと戻ることはないけれど、
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このせーらの名前に救われた日々は、
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きっと忘れない。
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