
私の部屋に満ちる、湿った熱と、剥き出しの欲望の匂い。
あなたは、私の足元に這いつくばったまま、
革の擦れる音や、私の衣擦れが聞こえるたびに
小さく震えて……まるで、これから起こることを全身の肌で予感しているみたいね。
「もっと近くへ……そう、私の太ももに頬を寄せて」
冷えた私の肌に、あなたの熱すぎる呼気がかかると、
ゾクゾクとした悦びが背中を駆け抜けていく。
でも、私を悦ばせるのはあなたの肌じゃない。
その、恥辱に染まりきった瞳と、抑えきれずに溢れ出る情動よ。
私の指先が、あなたの髪を乱暴に掻き乱し、
そのままゆっくりと、喉仏をなぞり、さらに下へと滑っていく。
あなたが一番「触れられたい」場所。
そこが、もう自分のものではないことを分からせてあげる。
「声を出してもいいわよ。ただし、私が許した時だけ」
生殺しの快楽に身悶えして、
汗ばんだ体から立ち上る、獣のような、でも愛おしいほど無力な匂い。
極限まで張り詰めたあなたの理性を、
私の爪先で、優しく、残酷に、弾いてあげる。
もう、言葉なんていらないわね。
ただ、私という「主」の存在だけを、
その熱く疼く中心に、刻み込みなさい。
堕ちるところまで、一緒に連れて行ってあげる。
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